桑野造船株式会社
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パワーローについて

ローイングにおいて一番重要なことは1ストローク(1ローイングサイクル)を完璧に漕ぎれることです。体幹主動、確かな力の伝達、加速感、艇とオールと漕手のシンクロ等がローイング技術の基本です。これらは高いレートでの表現はより難しくなります。 また、低強度では実際のローイングの感覚を得ることが出来ません。そこで、シーズンオフに低レート、高強度によるパワー・ローイングでこれらの漕艇基本感覚をがっちり身につけるのは有効です。

パワー・ローイングを行うのに際して具体的な方法と目標設定について以下の提案をいたします。
  1. ローイングサイクルのリズムが途切れない程度の低いレートで高強度のローイングを300〜500mの距離を出来るだけ早く漕ぐ。レートを規定してタイムトライアルをやるのも良い。レートが低い時はレートと艇速は比例するのでレート規定は厳格に。
  2. 安定した艇を使用してさらに負荷を大きくする手法もある。1x艇では負荷を大きくすることができないので船体にヒモを三重程度巻きつけると良い。その他、ツーリングスカル艇、2x艇の一人漕ぎ、エイトやフオアの分漕でも良い。ナックル艇はリギングが違うのであまり勧められない。
このトレーニングは漕手の体に大きなストレスを与えます。従って、やり過ぎは障害発生のリスクがありますから充分注意しながら行うことが重要です。そしてオフ・トレーニングの主役は低強度による技術習得や漕艇特有の持久力の養成にあることに変わりはありません。このパワー・ローイングは低強度ローイングだけでは忘れ勝ちな(一見きれいに漕げてるが艇が走らない現象)“漕ぐ”ということの一番大切な原則を忘れないためのものです。



世界選手権 M1× 金メダリスト
スイス代表 Muller


元世界チャンピオンもオフトレやラフコン時のトレーニングにツーリングスカルを活用し、パワーロートレーニングを行っている。

古川 宗壽 

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