桑野造船株式会社
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ボートオールカヌー・ドラゴンボートパーツ関連商品コース・施設記念品コラム
 
上海から 世界の造船所事情4
2006年11月12日。

当社のOEM艇(※)の生産を委託しているWUDI社を訪問してきました。 2008年に北京オリンピック、2010年に上海万博と大きなイベントを控えた中国はものすごい勢いで発展し続けています。今回訪問した富陽、杭州もいたるところで建設が進められていました。
(※OEM:相手先ブランドの委託生産のことで、家電やパソコン等で例は多い)
WUDI社
以前から海外造船所向けのOEM生産艇が多かったのですが、その傾向はさらに強まっています。 WinTechボートだけでなく、カヌーで有名なepic社も南アフリカにあった工場を完全閉鎖し、WUDIへと生産を移しました。欧米の提携先からは技術者が数名、長期間にわたって滞在し、製品の厳しいチェックや商品開発を進めています。桑野もその一端を担っています。

WUDI社の社長も若い社長に変わりました。彼は英語が堪能で、技術者たちと年が近いこともあり、円滑なコミュニケーションがとられています。最近では、自らボートも漕ぎ始めたとか。前社長は、製造現場でのサポートに集中し、世界一流のボート作りのため技術力向上への取り組みが進んでいます。
WinTech艇
WinTech社では、世界中の販売会社(WinTech本社、桑野造船、マルチノリ等、販売網は世界中をほぼ網羅している)と生産を担当するWUDI社がWinTechファミリーとして連携し、技術と情報交換を活発に行っています。これにより、今までのボートになかったシステムを次々と開発し、いち早く製品に反映しています。欧州のある造船会社に「エンパと競争するよりWinTechグループの方が怖い」と言わしめるほどのスピードで性能が良くなっています。敷地内には、新しく部品工場を建設中で、そういった細かいパーツにも意識が注がれるようになってきました。

WinTech艇はまさにこれからを担っていくボートではないかと思います。WUDIの技術力・生産力が上がってきたことで、過去に木からFRPにボートの主流が変わった時のように、素材革新やデザインを進化しています。ボート界の勢力図も大きな転換期を迎えているのかもしれません。当社としても、皆さんに実際にWinTechボート接していただける機会を多く作っていきたいと考えています。
アジア大会
カタールで開かれたアジア大会では、WinTechタイプのボートがレンタル艇として準備され、日本チームにも全種目で採用されました。結果は金メダル2個、銀メダル3個。さらにいいボートになるよう、選手のみなさんの声を聞き、ボート作りにフィードバックしていきたいと思います。
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